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2011年05月07日

たったひとつだけでいい。原子力推進派の方々に答えてほしいこと。

原子力発電について、モロモロを話し始めればキリがないので、ひとつだけ、おそらくこの質問一つに明確に安全であると答えてもらえれば、他の技術的問題も解決するし何の不安も無くなるので、答えて欲しい。

が、常にマトモな答が返ってこないので、全く期待していない。

放射性廃棄物の処理の事だが、この処理について大きな疑問がある。

毎回毎回さらっと恐ろしいことを言ってくれるのだが、良く考えてもらいたい。聞く方もこれがどれだけ大変なことなのかを良く想像してみてもらいたい。

現在、地層処分とか言って高レベル放射性廃棄物を300メートルを越える地下に埋めようという計画が進められている。モグラのマスコットなんか 使って恐怖心薄めながら、深い地層に埋めるから大丈夫とか言ってるが、都合の悪い情報は語られない。こちらのリンクを参照いただきたい。

http://www.geodispo.org/

最大の問題点は、万年単位の管理が必要となることだ。

人の管理が必要ない方法をと言うが、それはちょっと楽観的過ぎないだろうか?万年単位であれば地殻の変動は現在の科学水準のデータでは計り知れない変化を見せる可能性が大いにあるだろう。

何かが起きた時に対処するために、300メートル以上の地下に潜って作業しなくてはならないが、今回のようにほんの40年ほど前の想定が全くあてにならなかったように、100年先や千年先、1万年も先になれば人間の想定出来る範囲ではない。

その限界を無視して高レベル放射性廃棄物を生み出し続けて、将来の世代に重荷を背負わせるようなことをして良いものだろうか?

何度か書いている事だが、100年程度前の文書すら散逸して正確な情報を読み取ることは不可能になる。

古い原発の設計図が失われていて解体するのは手探りで行われている事実がある。

百年前に書かれた書物をスラスラと音読できる日本人はどのぐらいの割合で居るだろうか?私たちが今使っている言葉も100年もすれば古文になるのだ。

それが1000年先になれば、どこに何を埋めたのかすら正確に伝達されるとは思えない。

それに、何かが起きた時に、今と同じかそれ以上の経済状態をこの国が維持できている保証もないし、政治体制がどのように変化しているかも予測は不可能だ。

地層処分で必ず大丈夫だという論理的根拠は満足行くものではなく、想定外の危機が訪れた場合の対処法はどこにも用意されていない。

ほとんどファンタジーの話になっているのが、万年単位の情報伝達のために、立ち入るのが危険であることを後世に伝えるためには、象形文字のようなもの、シンボリックな建物などを残すなんて事を大真面目に議論している。

まるで神話の物語のようだが、それが現実的な方策として取り上げられるほどに不確実性の高いことなのだ。

こちらの文書はこれらの情報を将来にわたってどう伝えるのかの研究報告であるが、

“地層処分に関わる記録保存の研究”. (財)原子力環境整備促進・資金管理センター. 2011-2-2閲覧。
http://www.rwmc.or.jp/library/pdf/RWMC-TRJ-02001.pdf


このPDF書類の20ページ目(文書に打たれたページとしては10ページ目)に
「例えば、旧ユーゴスラビア地域を中心とする東欧の民族紛争と内戦では、短期間のうちに記録保存のシステムが失われてしまった例が報告されている」

といった実例に示されるとおり、記録保存というのはそれほど簡単な問題ではない。

さらに、将来世代が私たちと違う文化や言語を使い、理解力も違うとなると、
PDF書類の23ページ目(文書に打たれたページとしては13ページ目)
の最後の行にあるとおり、

「社会モデルCでは、高度な情報システム等を利用した記録の保存は期待できず、紙等の文書を宗教のような根強い社会制度体系に託すような方策を講 じる必要があるかも知れない。また、このような社会では、現代の言語が解読されなくなることも考えられる。したがって、マーカーやモニュメントの重要性が 大きく、将来の世代がメッセージを理解するために、心理的に警告や危険を感知できるようなシンボル等が有効と考えられる。」

なんと、宗教のようなものに託すなんてことまで出てくるのである。

ここまで考えている事自体は評価しよう。

だが、これが現実的な話だと言えるだろうか?私にはタチの悪いおとぎ話に思えてならない。

思考実験としては興味深い。小説のネタなら面白い。しかし、これは現代のみならず将来世代の人類、私たちの子孫の生活に関わる「現実の問題」なのだ。

こんなお伽話めいた話まで登場するようなモノよりも、宇宙空間から太陽光発電の電力をレーザーで地上に送り届ける計画のほうがよほど現実的だ。

スマートグリッドであちこちの小規模自然エネルギー発電のエネルギーをリアルタイムで適切に振り分ける方が現実的だ。

従来の発電方法(火力発電など)の発電効率を向上させるほうがよほど現実的だ。

高レベル放射性廃棄物の地層処理なら100年程度で人の手による管理からは離れると謳う人々にお訊きしたいが、その予算、百年先まで予約済みなのか?物価変動も考慮してあるのか?人員確保は出来ているのか?

イチャモンと思われるかも知れないが、お伽話を聞かされて、安全ですと言われる方がよほどイチャモンであると私は思っている。

この一点のみで、原子力の実運用は時期尚早であると断じる事ができるというのが私の立場だ。
posted by 本気らいふ at 17:07| Comment(0) | TrackBack(0) | どぉ〜なっちゃってんだよ! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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