新着記事

2010年08月22日

神話化すると、見えるものが見えなくなる。

「見える化」という言葉はかなりメジャーになった。

しかし、逆の方向が意識されておらず、それで危機に陥るケースもある事はあまり指摘されていない。

前回のエントリに書いた「神話」について、この点を改めて解説しておきたい。

現在、様々なビジネスで、過剰な「神話化」による集客が横行している。

これは非常に効果的なのだが、劇薬でもある為、本来なら多用してはならないものだ。

結論から言うと、「神話化」に含まれている最強の毒素は、神話に対して異論を唱える事が難しい点にある。

神話化されてしまうと、率直な意見、本音の印象を語ってもらえなくなる場合が多い。

神話となっているモノに対して、本音では

「あれ?大した事ないなぁ……」とか、「そんなに旨くないよね」

と思っていても、それを言うのは難しい。


世間というのは信用ならないもので、その本当の価値よりも神話を根拠にして物事を判断する傾向にある。それを否定する人間は本質を見抜いていたとしても理解されず、逆に「分かってない人」というレッテルを貼られてしまう事にもなりかねない。

それよりも鈍いというか、自分の感性に自信のない人であれば、「大した事ないなぁ」と思いながらも、これを理解出来ない自分が変なのかもしれないと思ってしまう。

こういう構造があるので、神話になってしまっていると、

味が落ちている、

サービスの質が低下している、

飽きられている、

といった事に気づくのが遅れがちになる。

神話が崩壊した時には、激しい反作用が発生する。

世界のトップブランドはその恐ろしさをよく知っているから、実は神話となったら絶対に神話を崩壊させないように、顧客以上に自分自身に厳しい。

顧客に気づかれてから自分が気づくようでは遅すぎるという事を知っているのだ。

神話を利用してしまったら、そういう厳しさの中にずっと身を置くことになる事を理解しているのなら良いのだが、どうも気楽に神話の構築をする例が目立つ。

急増の神話は、崩壊するのも速い。

それを知らずに、神話構築を行ない、本やテレビで神話を振りまいて、それが後に猛毒となって自分たちを蝕んでしまう。

そういう例は、ここ数年、あまりにも多すぎる。


心当たりがないだろうか?

文句をつけにくいレストランやホテル。

主題歌が垂れ流され、

監督やら制作側の苦労している姿でドキュメンタリー番組が何度も流れて、

肝心の作品そのものについてはロクに語られず、

劇場に観に行ってみたら、唖然とするほど中身のない巨匠の映画。


それを「ツマンナイ」と言うのが難しいものは、あちこちにある。

それは人為的に急ごしらえで構築した神話によるものがほとんどであり、

短期的には儲かるだろうが、すぐに副作用がその利益を上回る事になる。


神話を自分で作るのはやめた方がいい。

そんな事よりも、真剣に仕事をして、

神話になるような仕事を続けて、積み上げていく事だ。
posted by 本気らいふ at 19:51| Comment(0) | TrackBack(0) | どぉ〜なっちゃってんだよ! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス: [必須入力]

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/160249562
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。