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2010年05月01日

見える檻とは戦える

日本社会に閉塞感

なんてお話が良く見られるようになった。

閉じ込められた感じがドコから来るのか。

今の日本社会は、どちらかというと自由だ。

言論統制も思想統制も無い。

自由に政府を批判することも出来る。

そんな世界に居るのに「閉塞感」について語らなくちゃならないというのは、何なんだろうね。


見える檻に閉じ込められていた時は、闘う相手が見えていた。

手段はなんであれ、体を動かして、痛みに耐える覚悟があれば闘うことが出来た。

でも、

今の世の中に蔓延している閉塞感には、相手が居ない。

それもそのはずで、

閉塞感を生み出しているのは、自分自身だからだ。

何かをやる前に、先回りして障害を避けようと言う意識が働くように教育されている。

人生は障害だらけだってのに、

障害が無い事を前提にして、障害の無い道を必死になって探している。

それが賢いことだとされている。

でも、真実の世界は障害だらかだから、

障害を避けようとすればするほど、進む道がなくなってしまう。


本当に必要なのは、障害を乗り越える事だし、場合によっては障害を打ち壊す事だってのに、

あらゆる衝突を避ける事に意識を向けているから、身動きが取れなくなってしまう。

障害を避けようとすれば、

人生は八方塞がりに見えるだろう。

それこそが、閉塞感の正体だ。


言語力だの読書力だの日本語力だのを問題にしている人が多い。

そこに問題があるのは私も認める。

でも、その能力低下を、読書とかディベートで回復するなんてのは、机上の空論でしかない。

本当に必要なのは、

本を読んででも日本語力を身につけようと思うような場面だ。

そういうチャンスを奪う事が「安全」「安心」を与える事だと勘違いした人々が、どこにも衝突できない世界を作ってしまったのが根本の問題なのだ。

言語力、コミュニケーション能力というものは、衝突する世界にしか必要とされない。

障害を避ける世界では、コミュニケーション能力なんて必要ない。

だから、コミュニケーション能力が身につかないのだ。


端的に言えば、喧嘩があるからコミュニケーション能力が必要になる。

戦争があるから、外交というコミュニケーション能力が必要とされる。

ぶつかり合って喧嘩して、それを繰り返していると痛いし楽しくないから言葉を磨き、考えを伝えるようになる。

衝突を避ける事を優先していると、コミュニケーション能力そのものが必要なくなってしまうのだ。


衝突の要素を取り除き、衝突の場面が出てくるとそれを取り上げてしまい、衝突を避ける方法を叩き込んで行った事が、今の閉塞感を生み出している。

この閉塞感の困った点は、

自分を閉じ込めてしまうのは、他者ではなく、自分自身だという事だ。

物理的に他者が自分を閉じ込めているのなら、其の相手と戦えば良い。

しかし、自分の考え方が自分を閉じ込めているのなら、これは自分の在り様を変えない限り抜け出すことは出来ない。


見えない檻からは抜け出せない。

だから、自分自身が檻なのだという事に気づく事が大事だ。

閉塞感の出所が自分の受けてきた教育にあるのなら、自分自身を開放するための再教育を自分に施すことが大事だ。

実はこれと同じ事を打ち破る動きが活発だった時代がある。

それは明治維新の頃だ。

徳川政権が絶対であるという発想から逃れる事の難しさは、今の閉塞感に似ていて、最も重要な鍵は自分の在り様を変えることだった。

あの時代をひっぱっていった若者たちに共通するのは、

ぶつかり合う仲間を持っていたことだ。

松下村塾から出た人材。

龍馬の元に集った人材。

誰もがぶつかり合う仲間をもつ事で、自分の檻をブチ壊した。

教育とは、本来、今をブチ壊すチカラを与えるものだ。

生きていれば絶対に避けられない障害と渡り合う方法を教えるのが教育だ。

だが、天下泰平が当たり前だという誤解に基づいた教育の元では、障害をひたすら避ける教育が蔓延ってしまう。


必要なのは、ぶつかり合う為の教育だ。

より良い結果を生み出すための衝突のやり方を学ぶ場と、共に学ぶ仲間だ。

その先に、

敵と共存出来る世界が、敵が仲間になる世界がある。


和を大事にするのが日本の文化だからといった声も聞こえてきそうだが、

「和」というのは、避ける事ではない。

衝突があって、それを「和」へと治めるという、高度にアクティブな行動なのだ。

「和」は、汗と涙と、時には血を流して獲得するものである。


ぶつかり合う事、そこで「和」に収めて行く事を学び合える仲間と集える場所、それを持ってみないか?
posted by 本気らいふ at 21:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 成功は体で覚えろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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