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2009年08月06日

ガンダムで、ブライトについてちょっと考え直した

先日、ガンダムを久々に見直す機会があった。

あんまり細々とした仕事ばかりやっていたので、気分転換に一通り見る事にした。

で、ちょっと今まで全然気にしてなかったキャラが気になった。

考えてみたら、こいつって凄い出来る奴だな……

それが、ブライト艦長だ。


一年戦争当時、幹部候補生ではあったもののまだ十代。

その若さでいきなりホワイトベースの指揮を執るはめになる。

正直、子供の頃には、見ていて「いけ好かない奴だな」と思っていた。

だが、今になって見ると、軍隊に所属しているとはいえまだ幹部候補生の身で、いきなりホワイトベースの艦長を逃げずに引き受けるというのは並の度量ではない。

しかも、ホワイトベースは難民を引き受け、ジオンの奇襲を受けた際に正式な乗組員のほとんどが失われ、つまりは軍としてのまとまりを期待出来ない状況だった。

その艦をまとめる為に、もっとも損な役回り「憎まれ役」を引き受けたのがブライトである。

ある意味、全体を把握し、的確に自分のなすべき事を見抜いて実行するという点で、アムロやシャア以上にニュータイプ的と言えるかもしれない。


まだ20代の頃、とある会合で

「ガンダムの登場人物の中で、上司にしたいキャラは?」

との議題があり、私はランバラルを挙げたが、やはり人気が高いのはシャアだったりして、その時にブライトを挙げた人は一人も居なかった。

だが、今回「ファーストガンダム」から「逆襲のシャア」までを見直して考えが変わった。

一緒に仕事をするなら、ブライトがいい。

また、部下にするにもブライトがいい。

あの若さで責任から逃げない剛胆さ、権力よりも理を重んじる点、理想と現実の狭間にある事を引き受けるバランス感覚……

こんなに有能な人間はそうそう居るものじゃない。

また、他のキャラクターがどこか好戦的になってしまう瞬間を見せるのに対して、ブライトにはいつもどこかに「抑制」がみられ、戦争というものに携わるものとしての矜持が感じられた。

私は以前から「志願兵制度」よりも「皆兵制度」の方が優れていると思っている。

現実に「皆兵制度」になって軍事訓練への参加を強制される事になるのは嫌だが、嫌だからこそ「皆兵制度」でなくてはならないと考える。

理由は、戦争は人殺しが楽しくてやるなんて人間がやっちゃダメだからだ。

人殺しは嫌だという人間が、嫌々やるのでなければ、戦争というものは単なる人殺しの品評会になってしまう。

志願兵制度では、そこが崩れてしまうと思うのだ。


で、ブライトにはその嫌々戦争をやっているという感じがある。

それで居てブライトは、個人としては嫌だからという理由で戦争から逃げたりはしない。

シャアのように立派な思想を語りはしないが、しかし、ブライトにはもっと普通の人間の、地に足の着いた戦いの意思があるように思う。

家族とか、仲間とか、そういう地に足の着いたもの程、ご立派な理想の陰に覆い隠されてしまいそうになるけれど、戦争をただ悲惨な殺戮の場にしない為には、個人の身近な願いが、それぞれの戦いの理由になっている事が大事なんじゃないだろうか。

そういう意味で、ブライトって、そういう戦争の中にある良識を体現するキャラだったのかなぁと思うのだ。
posted by 本気らいふ at 03:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 評論家の体で | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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