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2009年03月22日

麻生総理の「株屋」発言が失言なら、誰も何も言えなくなってしまう。

麻生さんの「株屋発言」だけど、

基本的に、この人を擁護したいとは全然思わないんだが、この発言についてのマスコミの報道の仕方とか、批判の在り方が目に余るので、書いておく。

「株屋は信用されてない」「何となく怪しげよ」首相が失言?
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090321-OYT1T00788.htm?from=main1

このタイトルだと、いかにも麻生が馬鹿な事を言ったように感じる。私も一瞬、「またやったのか!」と色めき立ってしまったのだが、内容を読んでみたら別にどうという事も無い。

「株をやっていると言ったら、田舎じゃ何となく怪しげよ。『あの人、貯金している。だけどあの人、株やってる』と言ったら、何となく眉(まゆ)にツバをつけて見られるようなところがある」とも語った。松井道夫・松井証券社長の「株が悪だという雰囲気を払拭(ふっしょく)する対応を出さないといけない」との意見に同意する形で答えたものだ。


この部分なのだが、この文章の並べ方に幼稚な悪意を感じてしまう。

誤読させずに伝えたければ、この文章の順番は逆でなくちゃダメだ。

<例>
松井道夫・松井証券社長の「株が悪だという雰囲気を払拭(ふっしょく)する対応を出さないといけない」との意見に、

「株をやっていると言ったら、田舎じゃ何となく怪しげよ。『あの人、貯金している。だけどあの人、株やってる』と言ったら、何となく眉(まゆ)にツバをつけて見られるようなところがある」

と麻生氏が同意した


という順番で書けば、文脈として麻生氏が証券取引業者を蔑んだり、否定した発言でない事は明確に分かる。

確かに田舎では今でも「株」に対して怪しいイメージを持つ人が多く、これは松井社長の意見に対して、そういう実例を出して同意しただけの事である。

発言を時系列で並べず、発言順序を逆にする意図は何なのか。


このやり取りをした松井社長自身が

松井氏は会合後、記者団に、「一般の人が持つ意識を表現したのだと思う。全く的外れとは感じない」と語った


と報じられている通りで、松井社長の認識の方が正しい。

そもそも、麻生氏が蔑む意図をもって「株屋」といった発言をしたとしたら、あの松井社長が黙っている訳は無い。その場が凍り付くような事になっていたはずだ。


文脈を無視して発言の挙げ足取りをするような報道は慎んでもらいたい。

また、そういう文脈を理解出来ずに単語ひとつに脊髄反射するような人間を有識者に分類しないでもらいたい。

こういう文脈無視の単語批判をくり返していると、直接的なコミュニケーションは出来なくなり、言語明瞭意味不明瞭なやり取りが蔓延する事になる。

同席した安東俊夫・日本証券業協会長は「好ましいことではない」と、不快感を示した。


との事だが、失言の多い麻生総理ではあるが、今回の発言に関しては事実である。

事実である以上、これに不快感を示すというのは証券業界の傲慢ではないだろうか?

証券業界全体で、「怪しい」と思われないように努力するのが当たり前であり、その先頭に立つべき組織が日本証券業協会であろう。

日本証券業協会長という立場なら、より一層の努力を求められているという認識を持たなくてはならない。


なのに、努力を要するという問題提起の段階で示された、一般の認識の実例(株は怪しい)に対して「不快感」を示すというのでは、問題解決に進みようが無い。

言葉を選べと言いたいのかもしれないが、それこそバカバカしい。

そういう事は自分の地位が通用する部下にしか要求出来ないし、

それ以上に、

そんな要求をする人間は、本当の事を知らせてもらえない裸の王様になってしまうのだから。


私は麻生氏が好きではないが、

今回の発言は失言でもなんでもない。

これは、マスコミによる文脈操作であり、そうした文脈操作によって大衆を操作出来るという彼らの卑しい特権意識を感じる。

また、この報道を麻生批判に利用しようとする人々も品がない。

批判するべきポイントなら別にいくらでもあるだろうに、手段を選ばず、文脈の歪曲をしてまで批判しようというのは、自分たちに実力が無い事を宣伝しているようなものだ。

そうやって批判ポイントを分散させているから、チカラが集中しなくて何の結果も出ない。集中させたところで心もとない実力しかないというのに。

それにしても、

最近はマスコミの、それも大手新聞社などの記事ですら、そのタイトルが内容と乖離している事が多い。

これでは誇張表現満載の「情報販売ビジネス」のセールスレターと同じだ。

売る為には、自分たちの存在意義すらかなぐり捨てて、文脈を歪めてでもキャッチーなタイトルをつけるというのでは、

新聞社が無くなる前に、新聞社から新聞がなくなってしまうだろう。
posted by 本気らいふ at 02:11| Comment(1) | TrackBack(0) | どぉ〜なっちゃってんだよ! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
■「株屋は信用されてない」「何となく怪しげよ」首相が失言?―マスコミまた、麻生たたきか?
こんにちは。また、マスコミがくだらないことで、麻生たたきをしています。TBSや読売など麻生総理が有識者会議の席で、証券会社批判とも受け取れる発言をしたとしていますが、現在の時局を考えれば、批判されて当然なのであり、まさしく批判していたのだと思います。日本のマスコミは、そんなことも判らない愚鈍さがあるのだと思います。そんなマスコミから、事実の一部だけ切り取って、好き勝手に報道されるのであれば、される方はたまったものではありません。現下のマスコミの報道姿勢厳しく指弾されるべきものと思います。詳細は是非私のブログをご覧になってください。
Posted by yutakarlson at 2009年03月22日 09:46
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