こういう事件なのだけど。
マンション、無許可で地下に駐車場
http://home.yomiuri.co.jp/news/20080704hg03.htm
この駐車場、建築確認申請に絡んだ問題だけじゃなくて、重大な問題がある。
「噂の東京マガジン」という番組で取り上げられていたのだが、
http://www.tbs.co.jp/uwasa/20080803/genba.html
これらの駐車場の登記が、この分譲業者のものになっているという、えっ?そんな事出来るの?的な事が起きているのだという。
誰だって奇妙に思うだろうが、マンションの地下の部分だけがマンションの住民の持ち物ではなく、業者の持ち物になってしまっている。
しかも、この駐車場は有料なのだ。
本来なら、マンションの住人の共有財産となり、駐車料金はマンションの自治会などに入るのが普通だが、法律上問題なく登記出来てしまう事で、業者の収益となっている。
そんな馬鹿な!ってんで気付いた自治会の中には過去に裁判に訴えたそうなのだが、これが、実質的には負け裁判となっている。
というのも、結局は住民側がこの業者から駐車場部分を1000万円で買い取るという決着だったからだ。
で、この裁判で負けた住民側の弁護士曰く。
「住民も自費を払ってでも登記をしないとだめ。業者任せ、他人任せは危険だ。」
と、そんな事を言ってしまっていいの?
そうした「罠」を見抜く事は弁護士が言う程に簡単な事なのだろうか?
可能性に気付く人が少ないが故に、それは「罠」として機能するのであるから、その「罠」に気付く事の出来る人というのは単に座学だけでなく、経験を伴った実学をやっていなければ無理だろう。
この弁護士さんの言うとおりなら、マンションを購入する人間はすべからく建築確認やら登記やらの法律を勉強し、抜け穴のシミュレーションを行ってそれに備えるといった能力を持たなくてはならなくなる。
そういう事を要求されるんであれば、マンションを買う奴なんていなくなる。(あ、それでも買うから被害者が増えるのか)
クライアントの利益を守る為に戦うのが仕事だというのに、クライアントの方が甘いといったコメントを出してしまうのはいかがなものか。
そもそも、素人が引っかかりやすいというか、これは見つけるのが難しいであろう盲点をプロが突いている時点で、業者側の「作為」であるとして攻めきれないでは、この弁護士の腕が疑われる。
プロがその専門知識を悪用して罠を張ってくれば、素人はひとたまりも無い。それを守る為のプロが弁護士では無いのか?
まぁ、現実として、世間は鬼ばかりだから、いざとなったら業者はもちろん、弁護士も管理会社も自治会もお隣さんも、だ〜れもあてにはならない。
だから勉強する事は確かに大事なのだけれど、この弁護士さんが言うレベルまで全てにおいて自己責任で備えなくてはならないのであれば、弁護士という職業そのものが、まず、必要ない。
少々呆れてしまった週末の午後であった。
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