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2012年06月28日

稲盛改革は疑問視されたものだが

今夜、テレビ東京で放映されるカンブリア宮殿のゲストは稲盛氏だ。
京セラの創業者にして生ける伝説とも言われる経営者だ。


彼がJALの再建を引き受けるとなった時、世間ではこれを批判する意見も多かった。宗教じみているとか、政治家に手を回しているのだろうとか、そういう声を多く聞いた。

彼の経営理念は厳しい。ケチ過ぎるとも中には吝嗇とまで批判する人も居る。一つ間違えればブラック企業と言えるかもしれない苛烈な、しかし、苛烈でなければ生き残れない時代を切り抜けて企業を大きくし、人を育てた人でもある。

私も以前、稲盛氏の傘下となる企業に勤めていたのだが、実際の人物から感じたのはブラックなイメージではない。厳しさは感じたが、それはフェアな人間性を持った、話せば分かる厳しさだった。

どこぞの飲食チェーンの経営者は
「自分に出来るんだから、お前が出来ないと言うのは言い訳だ!」
「今日、これだけハードな仕事をこなせたじゃないか!お前は出来ないと言ってたけど、出来たじゃないか!だからお前は今まで嘘をついていたんだ!今日から毎日嘘をつかずにしっかりやれ!」
なんて事を言っていて、村上龍に「ついていけないなぁ」と言われていたが、
稲盛氏の厳しさはそういうものではない。

それぞれの人間が違う個性を持っている事も、それぞれに愛すべき部分も、憎むべき弱さもある事を分かっているからこその叱咤激励であると私は捉えている。

深い所で人間を信じている。だからこそ、厳しく出来るのだろう。


一方で、ブラック企業というものは、人間を根本的に信じていない。だから、否定的な言葉に否定を重ねて戒めるという事を指導でよくやる。
「怠けるな!」
「嘘をつくな!」
そして、人間は強くなければならないと押し付けてくる。

今でも印象的に覚えているが、稲盛氏の著書の中にあった、京セラの金庫の鍵は3人が揃わないと開かない仕組みになっていたという話。
稲盛氏は言う
「人間は弱いから、ついつい誘惑に負けて悪い事をしてしまう時がある。そのちょっとした出来心を止める仕組みがあれば、人は大きな罪を犯さなくて済む。」
これは、性悪説のようでありながら性善説でもある。人間というものを深く理解しておられるから出てくる発想であろう。

そういう背景があったので、私は稲盛氏がJALの再建を手がけるとなった時、確かに彼にしか出来ないだろうと思い、JALにとっては良い話だと思ったが、同時に、それでも経営というものは先が分からないものであるから、稲盛氏にとっては人生の末節を汚すような事になる可能性もあるのにと心配したし、その危険を承知で挑戦なさる勇気に感服したものだった。

番組300回記念にふさわしいゲストと思う。楽しみに観る事にしたい。
posted by 本気らいふ at 18:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 成功は体で覚えろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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