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2011年03月20日

東京消防庁の会見〜仕事が出来るとはこういう事です。

本日午後10時半頃から行われた、東京消防庁記者会見は素晴らしい物だった。

というか、こういう報告が出来なくては仕事が出来ているとは言えない。

こちらからYoutubeで見ることが出来るので、ぜひご覧下さい。
http://www.youtube.com/watch?v=6Vad16Rlx8U

東電や原子力安全保安院、官邸はこれを見て自分たちに何が足りないのかをよく考えてもらいたい。


東京消防庁の会見内容は、記者たちのみならず、国民なら誰でもが疑問に思うであろう事を全て説明しており、質問の余地が無い。豊富な写真を用意し、専門用語と共にそれが何を意味するのかもスマートにおりまぜて解説している。

どのような事が話し合われ、いつ、どこで、どんな対策を練り、想定外の事態に対しても検討を重ねて解決策を見出し、いざ、作業が開始されれば驚くべき実行力で課題をクリアする。

誰もが納得出来るだけの想定、訓練、再検討が行われた事が分かり、時間がかかった理由も、放水によってどのような成果が出ているのかも、隊員の被曝量やその測定の妥当性も、全てが説明されていると言っていい。

仕事の報告というものはこうでなくてはならない。特にこのような非常時に、相手の不安を増大させるような説明をするのは、仕事が分かっていない人のやることだ。

そして、こういう報告が出来る人というのは、仕事も迅速であり丁寧で美しい。途中でトラブルがあっても、それを乗り越える方法を探し、必ず成果を出してくれるものだ。

根性や精神論の通用しない仕事の現実を知っている人の凄さがこれだ。

頭だけで考えていると、ここが甘くなる。

緻密に考え、的確な判断を下し、不安や不透明な点は明らかにし、あらゆる事態を想定してバックアッププランを考え、現場に飛び込む勇気以上に、間違えれば撤退する勇気もある。

そういう事は、自分の存在全部で考えることが出来て、初めて可能になる。

消防は人智を超えた炎との戦いの場所であり、ほんの少しの甘えや緩みが即自分の死、仲間の死に繋がる厳しい世界だ。

だからこそ、そういった全脳思考どころか全身思考が可能になるんだなーんて言い出す人もいるんだけどね、違うの。

確かにそういう思考の人しか生き残れない職場だけどね、それ以外の場面でも、こうした全身思考ってのは適用できるし、そうであれば非常に良い仕事が出来るのね。

極限にならなくたって、極限の経験がなくたって、ちゃんと仕事は出来るんだよ。やろうと思えばね。

だから、カッコイイ素晴らしいってだけじゃなくて、彼らのような仕事を自分の現場でやるって事はどういう事なのかって考えてみたらどうだろう?で試行錯誤してみたらどうだろうって思うんだよ。

東電だって電源回復に必死にかけずり回った現場の人たちは、トラブルが続発する原発をなんとかコントロールしようと踏ん張ってきた人たちは、やっぱり彼らのように仕事していると思う。

いい仕事をする人を見て、私はとても気持ちが楽になった。

希望が持てた。


冒頭に紹介したyoutubeの中にその場面がないのだが、

(追記)こちらにその場面あります、4分50秒ぐらいのところを御覧ください。
http://www.youtube.com/watch?v=ZT28xIGzfHw

冨岡豊彦隊長が、
「一番大変だったことはなんですか?」
との記者からの質問に、

「大変だったのはですね……」

しばし無言で、口の端を震わせながら目に涙をためて、

「隊員ですね。」

と答えたあの場面に真のリーダーシップを見た。

あんな隊長だったら、どんな危険な現場でどんな危険な命令でも俺はついていけるよ。

政治の世界に、ああいうリーダーが欲しい。

被曝覚悟の350メートル 消防隊見守る妻「日本の救世主に」
posted by 本気らいふ at 03:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 人生を高める仕事術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月19日

女子供は逃がす!

いい事言ってる。ごもっともなんだが、公に言うのはあまりなぁ。

それに、逃げ始める人もいるけど、ほとんど逃げてないからね。私の海外生活での経験から言うと、このレベルだったらとっくにパニックになって逃げ出す人でごった返してるぐらいでも不思議ではないのに、この落ち着きようはたいしたものだ。

ラモス瑠偉氏が東京都民に喝「逃げてどうする、買い占めてどうなるんだよ!」。
元サッカー選手で、現在はビーチサッカー日本代表監督を務めるラモス瑠偉氏が、生活物資の買い占めや東京からの脱出を図る人たちに「もう一度冷静になれよ!」と喝を入れている。  

買い占めは、絶対にアホだと思う。ただ、逃げるのをどうこう言うのはどうかと思う。

すくなくとも、この時点で女と子供は逃がしてもおかしくは無いと思う。それなりに成人して社会に出てる男はさ、留まってもいいし、逃げた先での女子供を守るために一緒に逃げてもいいし、それは場合によるさ。

女子供を逃がすために、俺はまだ東京に留まってるようなもんでね、本格的に逃げなきゃならん事態になったら困るんで、逃げられるなら逃げてもいいんじゃない?って言う。

俺の気にしてる女子供はね、一部逃げてる。

ほとんど放射性物質とかの心配は無いだろうってのは分かってるよ。だけどね、万が一が立て続けに起きた今回の大災害。原発事故だって万が一が絶対にないとは言い切れない。

取り返しが付かないことについては、備えておいていい。

だから、女子供は逃がす。逃げられない事情があるなら、その事情が片付くまで側に居て、逃げるのが難しい状況になっちまったら逃がすのにチカラ使うよ。

女子供を置いて逃げ出すんでなけりゃ、いいんじゃないかなと俺は思う。男なんて生まれたら後は死ぬだけみたいなところあるんだし。

それと、遠い場所の同胞に対する想いってのも大事だけど、それ以上に、自分の手の届く範囲、目の届く範囲の大切な人たちを守るのが優先だ。

今回、逃げ出した外国人の人たちのうちのほとんどは、きっと日本に残していく友達の事を想って心を痛めているんだろうと思う。だけど、故郷の両親に頼むから帰ってきてくれとか言われたら、帰らないわけにはいかないだろう。

それを、「帰りたい外人なんか さっさと帰れ!」なんて突き放しちゃうのはちょっとね、感情的すぎると思う。彼らにこの状況下で残れなんて俺は言えない。

だって、彼らが不安を感じざるを得ないような対応を日本政府はやってしまったのだし、彼らの祖国が安心出来るだけの信用をこの国は提供できなかった。だから各国大使館が日本からの脱出を勧めたりするんであって、それはね、日本人の責任範囲ではないかい?

そうでなくたって、これほどの地震国で、戦後最大の国難と言えるほどの地震が起きたのだから、外国人にとっては、それだけでも十分逃げ出すに値することだよ。

なんだか、残った俺達だけでとか言ってるのも、ちょっとね、そういう排他的なやり方ってどうなんだろう?

今回、日本から出て帰国してしまった外国人たちだって、きっと彼らの祖国から、なんとか日本に手を差しのべる方法はないかと考えてくれると思うんだよ、その気持をね、怒りに任せて撥ねつけてるようなのって、自分自身を奮い立たせるにはいいだろうけど、外部からの助けを得にくくしてしまうと思うんだ。

こういう感じで、外部に仮想敵を作ることで団結力をつくるってな集団の作り方が俺は好きじゃ無い。そんな事で集まる集団ってのは、なんだろうなぁ、集まったのではなくて、隔絶されることによって作られた感じがするから、チカラの広がりが無いと思う。

ま、ほとんどの組織とか集団ってのはそういう仕組で出来るってのも知ってるんで、だから俺は仲間集めとか人を探すとかあまり得意じゃないんだ。

もう15年ほど前になるけど、集団つくって組織にした時があったけど、あれは自分独りでもやると決めていて、そこに組織がそれぞれ一人一人が集ったカタチで出来て、最終的には自分独りで終わらせたから、良かったんだと思う。組織に個々人が飲まれるような事が無かったのが一番良かった点だったと思う。

あーっと話がズレてきたな。

なんかこう、こういう事を言い放ってしまえるラモスさんはカッコイイと思うよ。俺だってそうだそうだ!って思う部分はある。だけど、そんな単純じゃないよね。

で、公に発言力も影響力もある人が、こういうカッコイイだけの事を言ってしまうのは、俺はちょっとどうなんだろうって思うだけなんだ。

ただ、

「残った俺達日本人でもう一度立てなおそうよ! 生き残ってる俺達が犠牲になった人達の分まで頑張らなかったら 魂だって安らかに神様の所まで行かれなくなっちゃうよ」

ってのには完全に同意。そのとおりだよね。

posted by 本気らいふ at 22:07| Comment(0) | TrackBack(0) | どぉ〜なっちゃってんだよ! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月18日

うーん、もうそろそろ、予測の上限になってるんだが……

最初っからなんかヤバイなーと思った私。

名古屋の友人から「逃げたほうが良くないか?俺なら逃げるぞ。」との電話をもらい、

ま、避難訓練だと思って一泊の名古屋旅行をしてみたのだったが、

色々と確認しつつ、それにしたって自分の予測の最悪の上限になることは在るまいと思って戻ってきてから立て続けに予測の最悪の方向へと事態が進んでいくわ、止まる気配もないわ。

レベル4とか言ってるけど、まぁ最悪スリーマイルと同等にはなるなと思ってたらその最悪の予測の方になった。

福島第1原発事故「レベル5」 米スリーマイル並み
2011.3.18 18:17

 経済産業省原子力安全・保安院は18日午後の会見で、日本大震災で被災した福島第1原子力発電所の連続事故について、国際原子力機関(IAEA)が決めた8段階の国際原子力事象評価尺度(INES)で「レベル5に相当する」との暫定評価を発表した。原子炉が炉心溶融を起こし周辺に放射性物質が放出された米スリーマイルアイランド原発事故(1979年)と同レベルとなる。

 INESは、レベル0から7までの8段階で評価を行う。保安院は1〜3号機の事故は「所外へのリスクを伴う事故」であるとしてレベル5とした。4号機については「重大な異常事象」であるレベル3とした。

 国境を越えて大量の放射性物質を放出し、史上最悪の原発事故となった旧ソ連のチェルノブイリ原発事故はレベル7とされている。


しかしね、これって確かに想定を越える大災害が発端ではあるけれど、その後の危機対応において、後手に回ってる事で事態が悪化したって点では、私の予想を超えていた。

いや、

構造とかね、見てたら次に何が問題になりそうか分かりそうなものを、何か起こってからでないと対応できてない。というか、こんなことは現場での経験が長い人なら思いついているハズだから、会議室だの官邸だのがリーダーシップを支配する事だと勘違いしているせいで、現場が動きづらいん状況になってるんじゃないかと予想する。

原子力安全保安院の会見を先ほど見ていたら、電源の回復について記者から「駄目だった場合のプランは在るのか」と訊かれたときに、「確認出来ていない」ってな回答を出すのがもうアウト。

ハッキリ言うけどね、太平洋戦争の時もそう。

現場でいくら勇敢に素晴らしい戦闘を繰り広げても、戦略を決定する司令部の人間がアホだったら負けるんだよ。

それも、撤退すら決意できないから、本当に酷い負け方をするものなんだよ。

その体質は今になっても変わらないのかと唖然とした。


まぁ、原子炉の設計がチェルノブイリとは全く違うので、チェルノブイリと同等の被害を出す可能性はものすごく低い。

もしも、これでチェルノブイリ級の事故にしてしまえるなら、日本の政府というものは歴史上稀に見る無能な人間たちで構成されていると歴史に名を残すことになるだろう。

なので、レベル7は流石に無いと思う。逆の意味でレベル7になるようならスゴイことだよ。稀に見るバカっていう意味でね。

だから、関東まで放射性物質が大量に降り注ぐなんて事は無いと思う……けどなぁ、2日前までは、「あり得ないよ〜www」って笑ってたんだけど、今は笑えなくなってんのがなぁ……我が国ながら情けないよ。

原発以外の事についても、遅々として進んでない。対応の遅れが目立つし、何故か野党からの支援も、外国からの支援も素直に受け取らず、地方自治体の邪魔ばかりしている。

リーダーシップというのは、リーダーの座を平然と投げ捨てる者でないと発揮できないのだが、その座を守ることに汲々とする者共が、本来守るべき対象である民衆を危機に陥れている。私にはそのようにしか見えない。

世界中から知恵を結集すれば、こんな問題は必ず解決できる。

だが、その知恵を受け入れられないリーダーが舵取りしているのでは、この危機を乗り切れるものかどうか不安だ。

電源回復が成功すればまだいい(それでも安心出来ないが……)、だが、もしも電源回復が失敗に終わった場合に、其の次のアクションがどれだけ早く、どの程度の内容のものになるのかによっては、もう、私の想像を完全に越えてしまう。

そうなると、あり得ない被害が出てもおかしくはなくなる。

マトモな対応をしていれば、最悪でも半径50キロといったあたりに被害はとどまるだろうが、馬鹿げた事を続けるなら、どうなってしまうのかは予想出来ないから、できるだけ遠くまで逃げるのが正しい対応になってしまうだろう。(ま、そこまで馬鹿じゃないと思ってるけどね)

とにかく、この程度の対応なら、高校の生徒会でも可能だろうと思えるほどの、ど素人な対応には呆れる。

現場の原子力技術者の方が、絶対に菅首相よりも原発を知っているに決まっている。素人がしゃしゃり出て、視察なんかするから初動が遅れてるし、必要な事をやらずに、平常時の人気取りと同じ論理で蓮舫や辻元清美を登場させて、指令系統を混乱させる。

他の全てに対して全部素人で構わない。

むしろ素人でいいから、

リーダーシップについてプロであってくれ。


自動車の大量生産を実現し、モータリゼーションの時代を切り開いたヘンリー・フォードは、無学な人であったと言われるが、彼の卓越した才能は、誰に何を訊けば正しい答えが得られるのか、誰に何を任せれば成果が出、トラブルが解決できるのかを的確に把握していたという事である。

歴史を振り返ると、名宰相、名将と言われる人々は、すべからくこの種の才能に恵まれた人であった。

さて、私は絶望的な側面を強めにこの日記を書いている。だが、こちらに希望を元に書いた、私の好きな作家の文章がある。

村上龍氏の「危機的状況の中の希望」
http://www.timeout.jp/ja/tokyo/feature/2581

だ。今さっき見つけたばかりだが、

引用<ここから>
すぐに館内放送で地震警報が流れた。「このホテルは最強度の耐震構造で建設されており、建物が損傷することはありません。ホテルを出ないでください」という放送が、何度かにわたって流された。最初は私も多少懐疑的だった。ホテル側がゲストを安心させようとしているだけではないのかと。

だが、このとき私は直感的に、この地震に対する根本的なスタンスを決めた。少なくとも今この時点では、私よりも状況に通じている人々や機関からの情報を信頼すべきだ。だからこの建物も崩壊しないと信じる、と。そして、建物は崩壊しなかった。
引用<ここまで>

この部分には、我が意を得たりと思った。

私は村上氏と全く同じ意見でもないし、結論の方向性は違うし、その結果の行動も違う。

信頼にあたいする専門家の意見を政府が受け入れない事のリスクを、私は大きく見積もりすぎているのかも知れない。

だが、専門家にとって当然の前提が、他の意見を遮断して猛進するリーダーによって叩き潰されたときに、想像を絶するあり得ないトラブルが現出することもまた確かだ。

今のところ、本物の専門家の言う事は正しい。

チェルノブイリのようにはなりようがないし、原発6基がそろって吹き飛ぶなんて事もあり得ない。そんな可能性はゼロだ……本来ならね。

だが、万に一つがいくつも重なっていくこの状況の異常さを冷静に認識しておくことだ。

この異常さに慣れてしまってはイケナイ。

村上氏が希望の種と書いたものは、無邪気な希望ではない。

冷たく、鋭く、重みを持った、希望の種だ。

絶望の中においても、それを見据え、希望に手を伸ばす者にだけ、その種は触れる。
posted by 本気らいふ at 21:15| Comment(0) | TrackBack(0) | どぉ〜なっちゃってんだよ! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年03月16日

え?思いつきだったの?

空から冷却水投下なんて可能なのか、すごいな、そういう機構もあったのか……と思っていたら、

「報道のヘリが救助しろ」とか「報道のヘリが食料を投下しろ」なんて書き込んでるのと同じレベルの素人考えで菅総理が指示したんだと。

 菅直人首相は15日、東京電力福島第1原発4号機で放射性物質(放射能)が漏れ出したことを受け、北沢俊美防衛相に原子炉を冷却するため上空からの冷却水投下を検討するよう指示した。大型輸送ヘリCH47での投下が想定されるが、防衛省内では、困難だとの見方が広がっている。


アホか?

そんなもん、上空からの冷却水投下なんて、原発側にその冷却水をちゃんと使用済燃料用のプールに導く機構が備わってないと、危険過ぎるだろ。

こういう素人考えで無茶言って現場の声を無視してパイロットを尽く犬死させた奴が太平洋戦争当時にも居たなぁ。

なんか、防弾設備を戦闘機に備えるように進言したら、弾に当たるのを恐れるのは大和魂が足りないからだとか言った奴。

あれとレベルが変わらん。

自分の思いつきを押し付ける司令官ってのは駄目なんだよ。

専門家を上手に使って、その才能を組み合わせ編集して大きな成果を出す、いわばオーケストラの指揮者でなければ、司令官なんて邪魔なだけなんだよ。


posted by 本気らいふ at 03:58| Comment(0) | TrackBack(0) | どぉ〜なっちゃってんだよ! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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